前期ゼミ第一回~第三回【街区班】
街区班
「街区」これが街区班の研究対象です.
街区とは 道路 と 敷地 の境目を分ける線です.
つまり 建物 と まち の境目
建築 と 都市 の境目
でありその関係が 街区 に現れています.
「街区」を研究対象に選んだのは,街区から
「建築(空間的分析)まち(地域,都市分析)」
という2つの事象を観察しようとしたからです. 街区を見れば、空間も都市も分析できる研究指標にすることで、東京の特徴的な空間の言及することが目標です。
東京に関する研究は多々行われていますが, 現象学的な調査が多く,定量的で網羅的に東京に言及した人はいまだいません. ヨーロッパなどでは都市形態学(Urban Morphology)という学問が発達しており街区がタイポロジー化され,多くの都市分析や空間分析がなされています. これはヨーロッパの都市が計画的に作られたため,種類が少なく分類容易だったことがあります. これに比べて東京(日本も含め)では網羅的な分類がされたことはありません. 東京の街区は,銀座の規則的なグリッドから,道路が複雑に入り組み建物が100棟以上建つ街区まで種類は様々で分類が非常に困難です.
東京の街区をタイポロジー化することが街区班の目先の目標でした. 現在街区班は東京の街区を大分類で6つ,中分類で24,小分類で39に分類し,空間分析や地域分析が始まったところです.
これの研究が進めば街区から東京の特徴的な成り立ちや,空間に関して言及できるものになるはずです.
2017.7.8. 小澤拓夢
街区班(M2小澤,M1藤吉,B4有村,B4銭元,B4早坂)