2021前期の研究内容について
今年は
・サブカル班 ・地形班 ・災害班 ・河川班 ・軍需班 ・道路班 の6班です
【サブカル班】
通常の商業地区とは異なり、 上位計画なしで店舗の集団を構成しているサブカル街には一般商業とは異なる特異点がいくつか見られる。
主に自然発生によるサブカル街の特性と立地傾向を明らかにする。
【地形班】
高度な土地利用のために、欲しいがままの地形改変が繰り返される一方で欲しいがままに改変できなかった地形の存在が推定される。まだ自然改造が十分でなかった、明治期の地形図から等高線データを抽出し、現状地形の起伏図と重ね合わせ、内務省地理局地図集成の掲載地図をさかのぼりながら、造成回数を詳細に調査。現在に残る重層的な効果を定量的に分析する。
【災害班】
大都市東京は、関東大震災及び東京大空襲によって、2度の都市火災を経験した都市です。本研究では、これらの都市火災による現代の都市空間へ及ぼされる影響について調査を行ないました。対象街区を、ゾーン1:関東大震災のみで焼失、ゾーン2:東京大空襲のみで焼失、ゾーン3:関東大震災及び東京大空襲で焼失、ゾーン4:焼失経験なし の4ゾーンに分類し、それぞれの都市空間における特徴について分析しました。
【河川班】
旧河川(暗渠)の周辺地域には、車両進入が不可能または困難な歩行路が多数存在する。街路線形は直線路と曲線路(くの字型含む)の二タイプ、街路の交わり方は十字タイプ、T・L 字タイプ、非直行タイプの三タイプに分けられ、多種多様な街路パターンとなっている。河川経路や地形条件によって形成された自然発生的な道と計画的に整備された道が、不規則かつ高密度に混在していることで、良好な歩行圏がつくられる。
【軍需班】
軍需行動とは、周囲に閉じた巨大軍事施設であり、周辺市街地との間には様々なギャップが生じていた。それは今でも残り続けている。そして、集積する傾向を持つ。東京23区に存在した164の軍需工場を研究対象とし、軍需工場の集積がその後の都市形成にどのような影響を与えたのかを解明する。
【道路班】
都市計画道路が大規模な拡幅を行う時、沿道の施設群に与える負の影響を追求した都市計画•建築計画 •建築設計研究。道路のもつ二面性(目的地へ到達する経路としての側面/沿道の施設が出入りを行う生活動線としての側面)は、通常の幅員においては目立たないが、大規模な拡幅を行うやいなや激烈な形で現れる。それを調査し計55枚のデータシートを作成。最も深刻な影響を被った街区を特定し設計提案を行なっている。
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